帰国子女に関してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
私は、アメリカとオーストラリアに住んでおり、帰国子女です。ですが、帰国子女という言葉を意識したことはなく、幼少期は帰国子女は女の人のことしか指さないとさえ思っていました(笑)
高校や大学で語学を学びたいと思い、自らの意思で海外へ渡航するという選択をした人と異なり、私は親の仕事の都合という環境に流されて海外で暮らしていました。
ですから、『なんとしてでも語学を身に着けよう!』といった強い意志はありませんでした。今思えば、もったいなかったなと思っています。
語学を身につけるという観点から言うと、目的を持って渡航したほうが学習効率は高いと思います。
ただ、自分の意志を持つ前の幼少期に海外を経験することにもメリットはあります。それは、『耳』です。最近の研究によると、子供の耳は3歳くらいまでに完成すると言われています。それまでに、できるだけ幅広い周波数帯の音に触れることによって将来、聞き取れる周波数帯が決まるそうです。
日本語の会話と英語の会話では使われる周波数領域が違います。英語のほうが、高い周波数帯をよく使うのです。ですから、大人になって英語を勉強してもリーディングとライティングはすぐに伸びても、リスニングな伸び悩む人が多いのです。リスニングができない人は、必ずしも勉強不足が原因ではなく、英語の周波数帯を聞くことに慣れていない、若しくは、聞き取りにくい耳になってしまっているのが原因なのです。
この対策は、英語を聞いて耳を慣らすしかありません。私は、生まれてから4歳までオーストラリアに住んでおり、現地の幼稚園や教会に通って同い年のこと遊んだりしていました。当時はケーブルテレビもなく、日本食を売っているような店もなかったためほぼ24時間、英語が溢れる環境に住んでしました。それが功を奏して、英語の周波数帯に耳を慣らすことができました。
英語を使わない日々を過ごすと、スピーキングやリーディングの能力が落ちたと感じますが、リスニングは落ちません。単語がわからなくなることはありますが、何という単語を言っているかは完全に聞き取れます。
子供に英語、若しくはその他の言語を学ばせてあげたいと思っている人が多いと思います。私も、息子には英語と、あわよくばもう一カ国後を習わせてやりたいなと思っています。好き嫌い、向き不向きもあります。将来的に語学に興味がない子に育つかもしれません。馬を水飲み場まで連れていくことはできても、実際に水を飲ませることはできません。
しかし、もし、息子が語学を学びたいと思ったときにできるだけとっつきやすくしてあげられること。それは、3歳で耳が完成するまでに、できるだけ日本語以外の周波数帯の音を聞かせてやることだと思います。
私は、父親と違って海外で勤務する機会に息子が生まれる時点で恵まれませんでした。ですが、現在はネットの時代です。英語を聞かせてあげる方法は無数に存在します。
みなさんも、もし、将来お子さんに語学を学ばせてあげたいなと思っている方は、是非、『音』を聞かせてあげることをオススメします。
最後まで読んでくださってありがとうございました。