最近は、TOEICの人気が今までにないくらい急上昇しています。原因は、小学校からの英語の科目の必須化、就職活動におけるTOEIC結果の提出などがあると考えられます。また、職場の昇進にTOEICの試験を課している企業も多く、学校や就活が終わった後も英語能力を試される機会は無限に続きます。
そんな現状に気が付きながらも気がついていないふりをしている人、何かしなければいけないのはわかるが、具体的に何をしていいかわからない人、英語には自信があるが、ここ数年間英語と接する機会がなかった人に、超おすすめな英語能力維持、向上方法を紹介いたします。
時短で読むための 目 次
私の失敗談
私は生まれも育ちも海外（アメリカ、オーストラリア）で、ある程度英語能力に自身を持っていました。大学受験までは勉強を特にしなくても困ることはありませんでした。高校で初めて日本の英語教育に触れましたが、正直『先生よりも英語はできる』と根拠のない自信すら持っていました。
大学時代もその英語能力の貯金は健在で、その能力を生かして重要な役職や、大学で行っている留学生に選抜されたりしました。しかし、アメリカに住んでいた時と比べて英語に接する機会は格段に減っていました。留学が終わってからはアメリカのドラマや映画を見る以外に英語に触れる機会はなくなり、就職してから何度か海外出張を経験しましたが長くて半年でした。そして、ある日、私にとっての事件が起こったのです。
その日は彼女と東京をデートしていました。地下鉄に乗った際、外国（多分、ドイツの方）からこられた家族に話しかけられました。
私は、ちょっと彼女に良いところを見せてやろうとしたのですが。。。事件が起こりました。
英語がなかなか口から出てこなかったのです。頭の中で話す文章ができていても、なかなか口から出せない。そして、口から発するのが遅れるとタイミングを逸してしまう。この負の連鎖が起こってしまいました。そうしていると、なんと彼女が英語を話し始めたのです。彼女は私ほどの海外経験もなく、TOEICや英検の成績も私のほうが遥かに上でした。なのに、私よりもスラスラと英語で話していたのです。
彼女の前で失態を犯してしまったことはさておき、
なぜ、英語に自身があった私が、なぜ、とっさに英語が出てこなかったのか？そして、なぜ、彼女はとっさに英語を話すことが出来たのか？
私は分析しました。考えてみれば単純なことでした。それは
『普段から英語を使っている』のと『普段、英語を全く使っていない』の差
でした。彼女は、航空業界で働いており、仕事中に英語で対応することも多く、仕事でいった海外でも観光地をめぐり英語を使う機会に多く恵まれていたのです。
ただ、この出来事があるまで全然気が付きませんでした。たまに受けるTOEICでも８００点前後をキープしており（帰国子女特有の、リスニング満点でリーディングが足を引っ張る特典の仕方です。。。）、英語で論文などを作成する際にも全然不自由は感じていませんでした。
これこそが、語学の恐ろしいところだと思います。決まりきった形のテストや考える時間がある文章作成において、英語がとっさに口から出ないことはなんの障害にもならないのです。この、彼女との一件がなかったら、多分、今でもこの事実に気がつけていなかったと思います。
私が考えた対策方法
そこで私は、早速、この弱点の克服に打って出ました。考えた方法は３つです。
１．海外の友達に片っ端から連絡してコミュニケーションを行う。
２．外国人が集まりそうな場所に出向き、積極的に話しかける。
３．語学スクールに通う。
海外の友達に片っ端から連絡してコミュニケーションを行う。
幸いなことに、私には海外にたくさんの友達がいました。バリバリのネイティブもいれば、ドイツ、フランス、東アジアなどの英語が母国語でない人なども含めてFacebookやLINE、SMSやメールを使って４８３人に連絡しました。facebookのアカウントがなくなっていたり、アドレスが変わっていたりして３０人ほどは連絡が取れなくなっていましたが、皆さん返信してくれました。正直、４５０人ほどから返事が来たときは『一気に連絡を取りすぎたかもしれない。。。』と後悔しましたが、これも大好きな英語能力向上のためと思って頑張りました。（皆さん、いい具合に時差のある地域にいらっしゃったので、全員の返信が同じ時刻帯ということはありませんでした。）特に、ネイティブの人には『英語を話す機会がなくなってどうしてもスキルをもとに戻したいんだ！』と熱い思いを伝えたところ、みんな快く『I’ll do anything that I can do for ya!』などど声をかけてくれたことが私を助けてくれました。
結果
・１０００通以上の英語メールのやり取りをしたので、自分の中にメールを送るときの体型文がいくつもでき、英文を書くときに色々なバリエーションをもたせることができるようになった。
・相手からのメールをたくさん読むことで、自分の知らなかった表現や言い回しを知ることが出来た。
・英文読解に自信がつき、『ここは文法的にはおかしいな〜』『もっとこうした表現のほうが良いんじゃないか』と思う余裕が生まれた。（私が正しいか定かではないが・・・。）
・同じ表現を使うことが多くなり、会話が途中でマンネリ化してきてしまった。
・どうしても、頭で考えてから携帯orPCに打ち込んでいるため、アウトプットの作業中に考え直すということを行ってしまった。（←実際の会話では、一旦話し始めたら、口から出した言葉をバクスペースキーで訂正することは出来ない。もし間違えたならば、それ以降に発言する言葉で訂正、修正していかなければならない。）
外国人が集まりそうな場所に出向き、積極的に話しかける。
これは、実際に外国の人が集まるバーなどに赴く必要があります。当時、私は社会人ドクターであり、比較的時間に余裕はあったのですが、それでも定期的に職場にも赴いて仕事をしなければならず、どうしても開いている時間を見つけて外国人のたまり場に行く機会が少なくなってしまいました。たまたま、大学に短期留学に来ていた留学生を見つけて積極的に話しかけましたが、結局、彼らは２、３ヶ月で帰ってしまいました。しかも、英語が母国語ではないフランス人でしたので、お互いにつたない英語のやり取りになってしまいました。
結果
・実際に人と接して話すことで、文章には書くのと違った良い緊張感を持って話すことが出来た。
・みんながみんな英会話を目的として話しかけてくる人を快く思ってくれるわけではない。（←結構、心が折れそうになることもありました（笑））
・話しかける相手が見つからず、ただの散歩や食事になってしまうことが多々あった。
語学スクールに通う。
最後の手段でした。もうこれしかないと思って、NOVA、GaBa、シェーン英会話、英会話イーオン、ECC、ベルリッツなどインターネットで調べて、資料請求をして体験学習を行いました。家の近くにない語学スクールもありがしたが頑張って等でして受講させていただきました。どのスクールも商売というよりは、『貴方にどうしても英語を身に着けさせたい！』という思いが感じられて本当にいい体験になりました。殆どのスクールが最初のレッスンで現状の英会話レベルと弱点を分析してくれます。そして、それからの学習計画を練っていきます。特に『GaBa』さんのレッスン内容はすごくてただのマンツーマンのレッスンではなく、自分が身につけたい英語の分野、国の専門家が授業をしてくれます。私は、国際学会（航空宇宙関連）でよく発表していたので、ダメ元でその分野に少し精通している人がいいといったところ、大学で先行していた方が担当してくださいました。また、このジャンルはレッスンごとに変更も可能です。オンライン教材を使用しているので、その日出来なかったことは、携帯やPCで確認もできます。これだけでもすごいですが、なんと、GaBaさんには日本人のカウンセラーがついてくれます。色々と体験をさせていただきましたが、これ以上の語学スクールはありませんでした。だてに電車等に広告を貼っているのではないなと感じました（笑）
結果
・まとまった時間、集中して英会話ができるので集中しやすい。
・英語を教えるプロであるため、独学、あるいは普通のネイティブでは気が付かないミスも指摘してくれる。（←怒られることは決してありません。『おしい！そこは○○○と言ったらもっと良いよ！』みたいな感じです。）
・自分の身につけたい英語のジャンルが選べる（全てのスクールではありません）。（『ビジネス』『アカデミック』『米語』『Queen’s English』など）
・気に入ったスクールが自宅から遠い場合がある。
・お金が高い。（特にGaBaは質が高い分、ムチャクチャ高い。１回のレッスンが¥7000前後します。６０回受けると45万円近くになります。）お値段以上の勝ちはあると思いますが。。。
英会話という観点から観ると、明らかに語学スクールに通うのが英語習得への一番確実で最短の道です。しかし、『スクールが遠い（私はGaBaに行きたかった。）』かつ『学費が高い』という２つの問題がネックとなって体験学習より先に勧めませんでした。
が、しかし、ここで、最強の方法を見つけたのです！！！
最強の英会話習得法
ここまで書いたように、なかなか思うように行かない日々を過ごしていました。そうした時、ふと大学の同級生とお昼ごはんを食べている際に「世の中、簡単には行かないようにできてるよねぇ〜」と愚痴っていると、その同級生が「何いってんの？今どきオンラインで英会話やる時代だよ？やすいし、わざわざスクールに通う必要もないし」といいました。
なんでそんなかんたんなことに気が付かなかったのか！そうです。もう世の中はリモートの時代です。そして、ネットワークによって世界中の人を巻き込んで価格競争が起こり何もかもが安くなる時代なのです。理系で航空宇宙分野の研究をしながら、そんなことにも気がついていませんでした。
私は、それから必死にオンライン英会話スクールを調べ、片っ端から体験授業を申し込みました。わざわざ移動の必要もなく、先生が開いていさえすれば直ぐにでも受けられました。オンライン英会話も調べだすときりがないくらい存在します。それを調べるのに時間を使ってしまったら本末転倒です。そこで、今回は私が体験した中でも特にオススメの４つのスクールについて紹介します。皆さんには、とりあえず、この４つのスクールを体験してもらい、後はフィーリングで「なんか、このオンラインスクールしっくりくるなぁ〜」とか「なんか、居心地いいなぁ〜」と思ったものを選んでひたすら受講するのが良いと思います。
英会話は実際に話した回数です。話して話して話しまくったほうが絶対にうまくなります。日本語と同じです。話が上手い人は得てして話す回数が多い人と決まっています。
レアジョブ英会話
まず、初めての人にオススメしたいのが『レアジョブ英会話』です。このスクールは、累計会員数が８０万人を超えるとも言われており、業界最王手のオンラインスクールです。講師陣はフィリピン人が中心で約6000人います。フィリピン人と言っても、ただ英語が得意な人ではなく、フィリピン大学（日本の東大に相当）の学生やOBが中心です。
| 日常英会話コース | |
|---|---|
| 月8回 | 4,200円／月（525円／レッスン） |
| 毎日25分 | 5,800円／月（187円／レッスン） |
| 毎日50分（2レッスン） | 9,700円／月（156円／レッスン） |
|
毎日100分（4レッスン） |
16,000円／月（129円／レッスン） |
| ビジネス英会話コース | |
|---|---|
| 毎日２５分 | 9,800円／月（316円／レッスン） |
さらに、このスクールの珍しいところは、＋980円で日本人による学習カウンセリングサービスも受けることが出来、学習方法に疑問があったり、どうして良いかわからなくなった時に日本人のカウンセラーに相談して解決してもらうサービスが受けられます。
ベストティーチャー
ベストティーチャーは他のオンラインスクールとは一風変わったサービスを提供してくれます。
『まず、自分の話したいことをライティングする』→『ネイティブの先生に添削してもらい、音声のデータとともに受け取る』→『添削された文と音声を聞きながら暗記し、英会話の能力の定着、向上を図る』
といったものです。とくに、初心者の方（頭の中にいくつかの例文が思い浮かばない人）にとってとても有効的な学習方法だと思います。私も一時期、会話のレパートリーを増やすために例文をひたすら暗記下敷きがあります。その後、以前よりも会話をスムーズに行えるようになったことは言うまでもありません。また、パターンを暗記するということはリスニング能力にも直結します。自分で喋れない言葉は決して聞き取ることは出来ません。他のオンラインスクールにはないとてもいい教育カリキュラムだと思います。講師陣も５０カ国以上の国から集まっており、選択肢が豊富なことも魅力の一つです。
| 通常コース | |
|---|---|
| 回数無限 | 12,000円／月 |
| 通常＋日経グループのニュースを読む・聞く・書く・話すで鍛えるコース | 13,500円／月 |
|---|---|
| TOEIC, IELTS, TEAP, GTEC, 英検対策コース | 16,500円／月 |
ネイテイブキャンプ
今回、私が最もオススメする『ネイティブキャンプ』です。このスクールの最大の特徴は、¥6,480／月で24時間365日、無制限でレッスンを受けられるという点です。また、講師陣は世界100カ国以上から集められており、バラエティー豊かなレッスンが可能です。また、『予約を取りたい』『ネイティブの方のレッスンを受けたい』ときは、追加でコインを購入することで可能となります。因みに、コインをまとめて購入すると割引もありますが、ネイティブの先生にレッスンをお願いする際に、その都度コインを購入する場合¥1,000／回となります。若干高いと感じた方！大手の英会話スクールの料金表をもう一度見てみてください。安いです！安すぎます。私のようにネイティブの人を探して街を徘徊したり外国に行く手間と時間、お金を考えたらほぼただのようなものです。
と入っても、受けるたびに¥1,000が月額にプラスされてしまいますので、
『ノンネイティブの方とのレッスンを5〜10回行う』→『ネイティブの方とのレッスンを1〜２回行う』
といった受け方がおすすめです。
この他にもDMM英会話など個々に紹介したものくらいオススメのオンライン英会話スクールもあります。それらの良し悪しを判断するのには、なんと言っても『体験レッスン』です。しかし、全て体験をしていたら時間がどれだけあっても足りません。そこで、今回は私が受けてみてオススメのオンライン英会話スクールを３つ紹介しました。まずは、すぐに入会するのではなく、体験してみてください。そして、私の言ったことが本当かどうか自分で確かめてみてください。
私のオススメとしては、最終的には『ネイティブキャンプ』に入会することを強くオススメします。なぜなら、回数が無制限だからです。私の経験談でも述べた通り、語学はアウトプットでしか上達しません。最後はどれだけ発したかが勝負になります。
しかし、中には、「全く英語が話せなくて不安」と思っている方もいると思います。全く話せないのに話そうと行動を起こすこと。これはムチャクチャすごいことです。よく言われる話ですが、何も変化を起こさない人は１年後も同じ今日を迎えます。しかし、１％成長できて１．０１になれたなら…どうなるでしょう？
1365＝1
1.01365＝37.8
違いは明らかですね。ですので、英語ができないけど始めようと思った方。本日の1％の成長は完了しました。後は続けるだけです。
そんな方にオススメしたいのは、『レアジョブ』です。ここは、なんと言っても日本語のカウンセラーがついています。英語能力０でも日本語でサポートしてくれます。
ここで練習を積んで「あれ？もしかして、英語だんだんできるようになってきたかも！？」と思ったら次は『ベストティーチャー』です。ここで、自分で文章を作る力を身に着け、自分の中で使える文章を頭の中に溜め込みます。そして、そこでもある程度成長を実感したならば、最終的に『ネイティブキャンプ』でアウトプットしまくってください。これで、確実に喋れるようになります。
最後に注意ですが、必要と言われているから英語を学ぶという考えではキツくてきっと挫折してしまいます。英語を学ぶこと自体を目的にするのではなく、その先を思い描いてみてください。
『今まで話すことのできなかった友達を作る』
『アメリカ一周の旅をしてやる』
『お気に入りの洋画に出てくるロケ地で好きな俳優と同じ行動をしてみる』
『日本語に訳されていない書物を読み漁る』などなど
英語を習得することによって必ず世界は広がります。そこに目標を持って是非、私と一緒に世界観を広げていきましょう！
最後まで読んでくださってありがとうございました。
皆さんが英語を習得するだけでなく、英語を通して素晴らしい体験をすることができるよう祈っています！
あかちゃんの耳は子供の頃に急成長します。そうした理由から、音楽や英語に触れさせる教育方法が近年注目されています。確かに、成長した後でも英会話を身につけることは可能ですが、小さい頃に、特にリスニングをやっておくと良いと思います。それは、単に英語を喋れるようにするのではなく、聞き取れる音の周波数領域を大きくするためです。日本語よりも英語のほうが使う周波数領域が大きいのです。私がTOEICのリスニングだけできる理由は生まれて４年間、テレビを見ても買い物に行っても、友だちと遊んでいても常に英語にさらされていたからだと思います。もし、お子さんがいて英会話に興味がある方は是非、お子さんにも英語、特に英語の音に触れさせてあげてください。将来、きっと役に立つはずです。うちの息子も、まだ１歳半ですがもう少し大きくなったら『ネイティブキャンプ』のファミリープランに入れようと思っています。会員が家族にいると＋¥1,980で出来ます。
