多くの国で英語が学校の必須う科目になっています。また、書物も英語で書かれたものが多く、英語なしで生きていくのは不可能ではありませんが、少々行きづらい世の中になってきたような気がします。
ですが、皆さん。『英語祭喋れれば。。。』と思ったことはありませんか?
本当にそうでしょうか?では、世界にはいったいいくつの言語が存在していると思いますか?
答えはなんと、5千〜7千種類です。しかも、それらには、日本の「大阪弁」「津軽弁」「沖縄弁」「伊予弁」などのように方言が存在します。気が遠くなりそうですよね。
そうなんです。世界は英語だけで通用すると思ったら大間違いなのです。
少し前にフランス人のジャン=ポール・ネリエールさんが”Globish(グロービッシュ)”という世界共通語を提唱しましたが、私の知る限り日本での知名度は殆どありませんし、仕事で世界を何周かしましたが、どこの国でもこの”Globish”を使われたことはありませんでした。興味のある方は、是非下の本を読んでみてください。なかなか使う機会はないように思いますが。。。
では、世界でコミュニケーションを図るにはどうすれば良いのか?
答えは、当たり前ですが、やっぱり英語を学ぶことになります。
「なんだ!それだけかよ!」と思われるかもしれませんが、やはり、世界を回って先進国も発展途上国も回りましたが、一番通じる可能性が高い言葉が英語だからです。
ここで、勘違いが起こりますが、英語が一番通じるからと言って英語を喋っている人が一番多いわけではありません。
世界で使われている母国語
母国語という観点から言うと以下のようになっています。
1位 | 中国語 | 13億7,000万人 |
2位 | 英語 | 5億3,000万人 |
3位 | ヒンディー語 | 4億2,000万人 |
4位 | スペイン語 | 4億2,000万人 |
5位 | アラビア語 | 2億3,000万人 |
6位 | ベンガル語 | 2億2,000万人 |
7位 | ポルトガル語 | 2億1,500万人 |
8位 | ロシア語 | 1億8,000万人 |
9位 | 日本語 | 1億2,700万人 |
10位 | フランス語 | 1億2,300万人(話せる人は2億8,400万人) |
11位 | ドイツ語 | 1億1,000万人 |
12位 | ハンジャーブ語 | 9,000万人 |
13位 | ジャワ語 | 8,400万人 |
14位 | 朝鮮語 | 7,500万人 |
15位 | タミル語 | 7,400万人 |
16位 | ベトナム語 | 7,000万人 |
17位 | テルグ語 | 7,000万人 |
18位 | マラーティー語 | 6,800万人 |
19位 | ウルドゥー語 | 6,100万人 |
20位 | イタリア語 | 6,100万人 |
21位 | トルコ語 | 6,000万人 |
22位 | ポーランド語 | 5,000万人 |
23位 | グジャラート語 | 4,600万人 |
以外ではないでしょうか?英語はなんと2位なんです。そして、更に意外なのが、日本語が7千近くもある言語の中で9位にランクインするという奮闘ぶりを見せています。
この状況を知らずに、私は英語が喋れれば困ることはないと高をくくって世界を回っていました。そうすると、仕事のビジネスパートナーは英語が通じても、それ以外の場面で(空港、ホテル、レストラン、お店)で全く英語が通じない局面に多々会いました。よく考えると世界人口が約77億人もいるのに5億ちょっとしか使っていない英語でどこでもやっていけるという考えの方が甘かったのかもしれません。
印象に残っている英語の通じなかった地域をいかに紹介したいと思います。
西ヨーロッパ(フランス、ドイツ、イタリアなど)
よく
『フランス人はフランス語に誇りを持っているため、英語を知っていても話してくれない』
と言われます。一部、これは正しいと思いますが、私がフランスに行って感じた印象はこうではありませんでした。確かに、フランスで英語を喋りたがらない方もいると思いますが、都会(パリ)のお店、美術館、駅などでは英語による意思疎通が行えました。また、英語が苦手そうな人でも道を尋ねると必死に知っている英単語やジェスチャーを交えて教えてくれました。駅には『英語専用の受付』まであるほどでした。
一方で困ったのが都会から離れた地方都市です。私はパリでの仕事が終わった後にフランスの西部(レンヌ)に仕事で行きました。レンヌという街は有名な『モン・サン・ミッシェル』や『オマハビーチ』にいく中継地点としても有名で、フランスでは有名な街の一つです。ですが、ここではあまり英語が通じません。私は、レンヌからバスで移動したのですが、行き先や乗るバスを見つけるのに本当に苦労しました。最終的には筆談で目的地を示すことで解決しましたが、本当にこのときは宿泊先にたどり着けないかと冷や汗をかきました。
旅行者あるあるかもしれませんが、私は、旅行や出張先で観光ガイドに載っているような有名店ではなく隠れ家的なお店を探すのが大好きです。フランスでも同じように隠れ家的スポットを探しましたが、英語が通じる場所よりだいぶ苦労しましたし、最終的にはフランス人の友人に探すのを手伝ってもらいました。
イタリアもフランスと同じような感じでした。
一方で、ドイツは私の印象としては、英語がフランス、イタリアと比べて伝わりやすい気がしました。私が行った都市はミュンヘンやベルリン、ドレスデンやフランクフルト、そしてハンブルグでした。ある程度大きな都市であったのが原因かもしれません。オクトーバーフェストの時期と重なっていたため、現地のお店をはしごしたりもしましたが、世間話などを現地の人と英語ですることが出来、友だちもできました。フランスでも何度か友人を作ろうと試みたのですが、上手くいきませんでした。。。
韓国
仕事でソウルに行きました。飛行機が夕方の便しか取れず、しかも機材のトラブルによって8時過ぎに空港に着いてしまいました。出国前にホテルの場所や最寄りのバス停を確認していましたし、空港なら英語が通じるだろうと高をくくっていました。しかし、韓国についた私は、またもや冷や汗をかく経験をしました。
到着した便が機材トラブルで遅くなっていたため、空港の職員はほとんどいませんでした。インフォメーションセンターでバスのりばやチケット売り場を確認したのですが、どうも英語が通じません。最終的には日本語と韓国語の地図のパンフレットを用意して対応する場所を示して、「どうしてもここに行きたいんだ!」と伝えました。すると係員はわかってくれたようで、丁寧に私をバスのりばまで連れて行ってくれて出発前には「この人はココのバス停で降りるから、着いたら教えてあげてくれ(多分、このようなことを言っていたんだと思います)」と運転手にまで伝えてくれました。
アフリカ
アフリカにはあまり長期の滞在はしませんでしたが、何カ国(エジプト、ジプチなど)かに2日ずつほど滞在しました。
アフリカでは、英語、アラビア語、アムハラ語やフランス語が使われていることが有名です。しかし、薄々予測はしていたのですが、私の滞在した場所では、まったく現地の人と英語による会話ができませんでした。英語を喋れる方もいらっしゃったのですが、癖が強くて「たぶん、英語なんだろうな」くらいしかわかりませんでした。しかし、意外なことにアフリカで移動の際に困ったことは殆どなかったのです。
ココでの移動は日本では車検に通らなそうな車によるタクシーが一般的でした。因みに、運転手は、日本で禁止されている麻薬の草を噛んていることが多いので、万が一勧められても、拒否しましょう(笑)
タクシーによる移動に困らなかった理由は、運転手が旅行客慣れをしており、場所や運賃等に関する英単語のみ問題なく通じたからです。通じなくても、地図や場所の名前を示すと「ここね!わかったわかった」みたいな雰囲気となり、何故か問題なく目的地まで連れて行ってくれるのです。一方で、移動中にする会話は全く通じません。決して、アフリカの人がフレンドリーではないわけではありません。積極的に現地の言葉で話しかけてきてくれるのですが、全くわかりませんでした。何語かもわからないレベルだったのですが、それでも積極的にこの言い方ならわかるんじゃないかといわんばかりに、何度も何度も話しかけてきてくれたので、全くわからないことに罪悪感を感じました。次、いつ行く機会があるかわかりませんが、その地域の言語を勉強して挨拶くらいはできるようにしなければと思った次第であります。
アジア諸国(スリランカ、ミャンマー、カンボジア、ベトナムなど)
アジア諸国では、ホテル等では英語が通じるのですが、一歩街に出ると、全く英語は通じません。しかし、ココの人たちも観光客に慣れているためか、トゥクトゥク(バイクによるタクシーみたいなもの)での移動や、買い物の際の値下げ交渉など不思議と問題なく意思疎通を図ることが出来ました。一方、それ以外の世間話的な会話では「Tokyo」「Japan」などの有名な単語以外は通じませんでした。
私は幼少期、英語があまり得意でない人が、「英語なんて出来なくてもジェスチャーや心意気でコミュニケーションは取れるんだよ!」という人が大嫌いでした。私は海外で生まれて住んでいたにもかかわらず、小学校、特にアメリカに行ってから最初の1,2年間くらい英語が全くわからず、学校が終わった後に父親につきっきりになってもらって英語を必死に勉強した経験があり、そんな努力をせずにコミュニケーションが取れるという人に嫉妬に近い気持ちがあったんだと思います。高校時代、そのような凝り固まった考えで過ごしていたのですが、大学に進学後、ちょっとしたきっかけからドイツに留学することが決まりました。『ドイツ語は喋れないが英語が喋れればなんとかなるだろう』という思いからあまりドイツ語を勉強せずに留学しました。理系だったこともあり、授業や日常生活では何ら困ったことはありませんでしたが、ドイツ語で会話している人を見て、羨ましかったことを今でも覚えていあす。この頃から、『コミュニケーションにおける言語って何なんだろ』と少しずつ考えるようになりました。そして、就職してから世界各地に行くようになり、もはや英語は万能な言語ではないということを身を持って知りました。
それらの経験から、私が思うコミュニケーションに重要なことは『意思疎通を図ろうとする気持ち』だと思います。ありきたりですが、本当にそう感じました。言葉が通じなくても、ジェスチャーを使ったり、地図やパンフレットを使ったりすることで意思疎通を図ることは出来ます。逆に、それらを伝えようとする意思がなければ、言葉が通じなかった時点で終わりです。私は、これからも語学の勉強を続けていこうと思いますが、この『意思疎通を図ろうとする気持ち』を忘れないようにしたいと思います。
おすすめ商品
かといって、いつもいつも『意思』のちからに頼っていては危険です。旅行などプライベートな場合であれば上手く行かなくても、一つのいい思い出になるかもしれませんが、仕事で行く場合はそうも言ってられません。私もビジネスで行っているにも関わらず冷や汗をかく体験を何度もしました。できればもう、ビジネスの場では同じような経験は支度ありません。そこで、翻訳機を紹介します。
『Easytalk』は、なんと164カ国の地域の方言を含む76言語に対応しており、wi-fiやテザリング機能を使うことで最速0.5秒で翻訳してくれます。また、2.4インチのタッチパネルディスプレイには双方の言語が表示されるため、雑音がうるさい場所でも伝わっているかをお互いが目で確認することが出来ます。翻訳能力も高く、一分以上の喋りに対しても問題なく翻訳をしてくれます。
一方で『POKETALK』は55の言語に対応と『Easytalk』に言語数で劣るものの19の言語にはテキストという形で対応しています。『POKETALK』を私がおすすめする理由は、撮って文字を翻訳するカメラ翻訳機能が着いている点です。ビジネスの目的で海外に行く場合、対応しなければいけない言語は音声だけであるとは限りません。文章が英語でないことも多々あります、また、公共交通機関等での文字で書かれた案内にもこれで対応できます。
私は、絶対に失敗できない出張の際、保険としてこの2つをポケットの中に忍ばせることにしています。壊れにくいですし、しょっちゅう買い換えるものでもないので無駄な出費ではないと考えます。正直、使わない時もありますが、最悪これが使えると思うと気持ちにも余裕ができます。
オススメの商品です。是非試してみてください。
最後まで読んでくださってありがとうございました。